今年の春は寒暖差が激しく、体調管理もままならない状況でしたが、最近はようやく初夏を感じる日々が続いています。
「ビットコイン」を耳にされている方も多く、投機的なイメージの強いビットコインですが、その利用方法によっては税金の対象となります。
今月は、ビットコインをはじめとする仮想通貨にまつわる税の注意点を説明させて頂きます。
税金の対象となる雑所得は次のように計算します。
◆上記計算の取得価額とは・・・
1コインあたりの単価 × 売却又は使用した枚数 = 取得価額
となりますが、2回以上仮想通貨を買ったり売ったりする時は、移動平均方法
を用いて1コイン当たりの単価求め、取得価額を計算します。
仮想通貨の売却や使用で得た利益は「雑所得」となり税金の対象となります。
そして、給与所得や事業所得があれば、この「雑所得」を加えて、年間の課税所得を計算します。
では、この「雑所得」にマイナスが生じた場合(損した場合)には、このマイナス分を給与所得や雑所得から相殺してくれるのか、といいますと、そうではないです。
つまり、税法上、雑所得の損失は損益通算ができず、切捨てられ、節税には使えません。但し、雑所得内の内部通算は可能ですので、例えばビットコインのマイナスと他の仮想通貨のプラスは通算して計算することはできます。
仮想通貨を持っておられる方も興味のある方も、税務上の仕組みを理解して申告漏れのないようにして下さい。