この度の豪雨災害の被害に遭われた皆様に、お見舞い申し上げます。
今回は、京都においても桂川が氾濫寸前まで見舞われ、文字通り危機一髪、という状況でした。
昼夜を問わず避難を促すエリアメールが鳴り続けましたが、「具体的にどうするのか?」という部分では、私含め、思考停止状態の市民が多数派だったと思います。
現在、ほぼすべての市町村で、国の命により「洪水ハザードマップ」なるものが作成されています。
参考:京都市(リンク)
山科区(リンク)
当社の、前国道大塚交差点も、音羽川の状況次第では、冠水もあり得る表示です。
他の自治体も、例えば「○○市 ハザードマップ」で検索すれば見つかります。
お住まいの地域が、どうなっているのか、どの川が溢れたらどうなるか、特に河川との位置関係を押さえておくと、どう行動するがよいか見えてきます。
避難所があちら方面だからと、わざわざ川に向かって避難する必要はないし、浸水想定水位が低く、自宅の二階で充分逃れられるのなら、落ち着いてやり過ごせば良い。
避難所は、京都の場合おおむね小学校ですが、例えば、近隣に中学校もある場合、どちらが先に開設されるかなどの優先度も決まってます。
京都市のエリアメールでは、「避難指示:○○学区(浸水想定区域)」とか、「避難指示:○○学区(土砂災害警戒区域)」等と表示されていましたが、この「区域」とは、ハザードマップで色が付けられたエリアを指し、決して学区全域を意味するものではありません。
逆に言えば、ハザードマップの存在や区分けが頭に入っていなければ???となりかねない表記であり、情報発信方法として、例えば電子地図のリンクと併せて配信するなど、見直してもいいのではないかと思います。
(そうすると、今の重たいpdf直リンクではサーバがパンクするのが目に見えており、学区ごとのgif画像を切り出しておくとか、緊急時はクラウドでWEBサーバの増強をするとか、何らかの対処が要りますが、お金かけてでもやってほしい、やらせてほしい…)
ちなみに、今回の倉敷市真備町の浸水域や浸水高は、事前にハザードマップで正確に言い当てていたようです。しかし、これを見たことがある人は少なかったとか。せっかく存在した情報が生かせず、残念でなりません。
ちなみに、地震版ハザードマップもあります。
「○○市 地震 マップ」等と検索してください。
参考:京都市(リンク)
水害版も、地震版も、区役所等で申し出れば、印刷されたものがもらえます。
こういう情報を家族と一緒に「目で見る」ことで、会話の端緒が生まれると思います。
こういう時はどうする?まずどこへ行く?
この経路はブロック塀があって危ない……
こうした会話をしておいて損はないと思います。
ものの数分の話ではないですか。
京都は、短期間に大きめの地震と豪雨に見舞われました。
直撃を免れたので今も平穏ですが、少しズレたら大災害となっていてもおかしくないような、きわどい状況だったと思います。
決して「何事もなくてよかったね」で終わらせず、これを教訓として、今一度自治体の情報を押さえながら、備えを見直しておきましょう。
最後の最後に自分の身を守るのは、自分自身です。