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山村の風情をお楽しみください

なぜだか分からないが、いつの頃からか「秘境」が好きだ。

普段起きている時間のほとんどが液晶ディスプレイと対峙している生活であるが故、時間のある時はなんかこう「でーーーん!」と広がりのある空間を眺めたいと思うのだろうか。

はたまた、そこにどのような人が住んでいて、どのような(自分の人生では決して体験することのないだろう)生活が営まれているのか、そんなことに対する妙な好奇心が駆り立てられるからなのか。

最初に雲ヶ畑に訪れたのは、大学1年の時。

京都の町を流れる鴨川を自転車で遡り、出町柳で賀茂川と名前が変わり、柊野で人家が尽きても、そのまま渓谷に沿って8㎞ほど進む。そして、忽然と現れるどん詰まり、最後の集落が雲ヶ畑。賀茂川の源流部である。

雲ヶ畑は京都市北区に位置し、京都駅からは20㎞ほど、80戸300人の小さな集落。昔は林業で栄え、区役所支所もおかれているが、今春で小学校は休校(中学校も昨年に休校)、そして唯一の足であった(それでも一日たったの4往復の)路線バスも廃止されてしまうとのこと。

バスがなくなる前に、もう一度訪ねてみようとかねがね思っていた。

それでは、時が止まったかのごとき山村の風情をお楽しみください。

もう「ミモザのブログ」のタイトルとはエラく外れてしまっていますがね…。
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終点・雲ヶ畑岩屋橋

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バスが、市バスより二回りくらい小さいんですね。

 

道路脇にはまだ雪が残っています。

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車道の終点、岩谷山志明院。隠れた名刹、そしてシャクナゲの名所として、訪れる人も多数。

ちなみに、自転車で行くと拝観料を割引してくれます(本当)

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シーズン前のため、登山道は未整備で曖昧。

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この辺り一体が賀茂川の源流。

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清滝川水系に抜けられると思ったんですが…

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雪の重みで落ちた枝葉が厚く積もり、どこが登山道かさっぱり。

遭難の恐れがあるので、引き返しましょう。

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雲ヶ畑の集落を歩く。

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石組と蔵屋敷が並ぶ。特に街並保存区域ってわけではないんですが。
薪のある生活。

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薪のある生活2。

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惜しくも休校となる雲ヶ畑小中学校。こじんまり!

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立派な神社も。

谷底の小集落の中は、箱庭のように一通りのものが揃っています。
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曲がりくねった道路を行くと、点在する家屋。

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茅葺にバス停に郵便ポストですよ。

京都市内ですよ。

すぐそこにある秘境・雲ヶ畑でした。

※バス…地下鉄北大路駅から京都バス37系統「岩屋橋」行きで約40分。


バスは都会と違い「自由乗降制」といって、停留所じゃなくても好きな

ところで降ろしてくれます。住民に近づいていることを知らせるため、

「グリーンスリーブス」のオルゴールを鳴らして走ります。

(焼き芋屋や、さお竹屋と同じ原理:「バスはいらんかえ~?」)

注:ひなびた山村の風景ともの悲しいメロディーが、殺伐とした現代人の

心に沁みます。(別にそういうの狙ってるわけじゃないと思うんですが)


注:いくら自由乗降だからって、気に入った場所で気軽に降りちゃうと

次のバスまで4時間待ちとかザラです。

なかなか読めてなかった本を持っていくとよろしいかと。

なお、京都バス廃止後は自治会バスに移管されるみたいです。

部外者乗車歓迎!とのこと。よかったよかった。

※車・自転車…賀茂街道を北上。上賀茂御園橋から東岸を走ります。

川沿い、道なりに行けるところまで行くと雲ヶ畑です。分かりやすいっ☆

途中離合困難箇所・ブラインドカーブ多数。車も自転車もゆっくりと!

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