みなさんこんにちは、ブログ担当の八尾です。
『気になる小変録』シリーズ、第4回は大きいような、小さいようなお話です。
■ビニール傘、傘立てで他人のものと自分のものの区別がつかない → 持ち手のところにカラーテープを巻いておく
今回取り上げるのは、ミモザ営業部係長が書いた、この小変です。
情景が脳裏に浮かぶようで、いいなと思っています。
どれが自分の傘かわからなくなって困る、人生のあるあるですね。
普通の傘ならともかく、ビニール傘はどれも見た目がそっくりです。
「もうどれでもいいか」と思って、適当に一本取ってしまう、なんて人もいるかもしれません。
係長はカラーテープを使ったわけですが、どうやら世間には、傘のグリップカバーというものがあるそうです。
ちょっとおしゃれで、見分けもつく。持ち手の傷や汚れも防げる。うーん、意外とほしいかも。
ところで、ビニール傘というのは、なんだか不思議なものですよね。
家に傘はあるのに、今日は忘れてしまったから、仕方なく買う。
切ないというか、悲しいというか。
私も同じ経験をしてからというもの、外出時は必ず折り畳み傘を持つことにしています。これは私の小変です。
思えば傘は、ほとんどの日本人が持っているものです。
老若男女問わず、ひとり一本。そうでなくても、家庭単位では数本。
そして私は、この傘という道具に対して、ずっと前から思っていることがあります。
こんなに日本人シェア率が高いのに。
雨の日は、みんなが持って出かけるほど重要なものなのに。
なんだか、進化が遅くないですか??
私が物心ついたときから、ずーーーーっと、まったく同じ形なんですが……!
調べてみたところ、どうやら傘は、もう18世紀にはほとんど今の形状をしていたそうです。
つまり約300年前。
——いや、変わらなさすぎる!
ここまでメジャーな生活必需品が、ここまで進化していないなんて。ええ?
鉛筆がシャーペンになり、ガラケーがスマホになり、自転車が電動になっているあいだに、傘は。
もちろん、傘メーカーの方々は、日々新しい機能を持った商品を、どんどん開発してくださっているのだとは思いつつ。
思いつつ、それでも、劇的な進歩が全然ありません。
扇風機がクーラーになり、マッチがライターになったのに。
この300年、傘は、傘のままでした。
もしかすると、進化の余地があまりないのかもしれない、そうも思いました。
ずっと前から靴は靴のままですし、服も服のまま、眼鏡はまあ、コンタクトやレーシックがありますが、おおよそ眼鏡のまま。
ただ、傘には現状、ぜひとも改善してほしい不満があります。
あくまで個人的に。いや、個人的じゃないかも。
まず、差していても普通に濡れます。
雨への対策なんてカッパか傘くらいしかなく、多くの人は取り回しの手軽さから傘を選んでいますが、まあ濡れること。
大雨の日なんて、特にズボンがびしょ濡れになります。
私が差すのが下手なわけでないとすれば、正直納得がいきません。
そもそも、屋根を持ち運んで自分を物陰に入れる、という仕組み自体が頼りない気がします。
原始的というか、本当にそれしかないのかしら。
もっとこう、身体の周りに透明な壁を作るとか、風の力で雨粒を近づけないようにするとか……いえ、それはそれで無理がありそうですが。
とまあ、つまるところ、傘、正確にいえば雨具界には、もっと大きなイノベーションが起きてほしいなあと、そう思うわけですね。
とはいえ、去年私が買った遮光100%の日傘はすごく涼しくて驚きましたし、前後の区別があって、背中側が少し長くなっている傘などもあるそうです。
それに、最近は町中に屋根や地下道も増えました。
都会であれば、目的地まで濡れずに移動できる、なんてことも、なくはありません。
ゆっくり、けれど確実に、人間は日常の雨を克服しつつある、のかもしれませんね。
さて、図らずも今回は、少し愚痴のような記事になってしまいました。
ですが、共感してくださる方も少なくないのではないかと、密かに思っていたりします。
皆様も次の雨の日には、雨音でも聞きながら一度、傘について思いを馳せてみていただけると嬉しいです。