みなさんこんにちは、ブログ担当の八尾です。
『気になる小変録』シリーズ第3回。最近、この記事を書くのがかなり楽しくなってきました。
さて、今回取り上げる小変録はこちらです。
■バックアップ用のハードディスク、ふたつとも黒のためシールで区別している → 白と黒の二色に買い替え、ひと目で区別がつくように
ミモザでは社内で使用しているNAS(ネットワークハードディスク)を、定期的にバックアップしています。
バックアップはふたつの外付けハードディスクに交互に行い、紛失や破損のリスクを分散。
何かがあったとき、被害を少なくするための工夫ですね。まあ、ありがちなものですが。
それはさておき。
以前、容量が足りなくなってきたという理由で、ハードディスクの買い替えがありました。
その際、バックアップ業務担当に任命された私は「それなら別の色にしたい!」と上長に進言。
そして無事、白と黒の二色を購入することができました。
このハードディスクは私の入社前から使われており、私はひそかに「なぜどっちも黒なんだ!」と憤っていたりしました。
品番は違うとはいえ、同じメーカーの商品。なにもわざわざ、同じ色にしなくても!
違う色なら、見分けるためのシールなんて貼らなくてもいいのに!
そんなわけで、新しくバックアップ担当となった私により、長きに渡って続いた黒ふたつ体制は破られることとなりました。
まさに小変、小さな変化。
それにここでまた両方黒にしてしまうと、次の買い替えがいつになるかわかりませんしね。
ところで、オフィスに配送されてきたハードディスクの箱を開けて、私が真っ先に思ったことがありました。
白がかわいい!!
角が丸くて、手触りすべすべ。
「見分けがつく」というのはたしかにメリットで、私もそのために白が欲しかったのですが、いざ実物を見てみると、白いハードディスクの、なんとかわいいこと。
それまで、NASのバックアップは特別好きな業務ではありませんでした。
まあ当たり前というか「大切だけれど地味な業務」の代表ですね。
やりがいやおもしろみは、見出しにくいものでしょう。
しかし、ハードディスクの片方が白くなったことで、私の気持ちは変わりました。
ちょっとだけ楽しい!
いや、本当にちょっとだけなんですが、白いハードディスクがかわいいおかげで、地味なバックアップ業務が好きになりました。
なぜか、以前までと同じ黒いハードディスクの方まで、だんだんかわいく見えてくる始末。
意味不明ですが、そう感じてしまったものは仕方ありません。この気持ちに嘘はつけない。
いやあ、本当に良かった。
黒も白も同じ値段だったし、ますます良かった。
ミモザに入社してからの私の仕事の中でも、最も価値があったといっても……いや、それはさすがに過言ですね。
いったい何の記事なんだ、と思われることは承知でここまで書きましたが、せっかくなのでもう少し、一般的なお話として。
やっぱり、仕事で使う道具は、見た目も大事。
この一件で、私はあらためてそう感じました。
特に、PC周辺機器。
文具やデスク上の小物などは、けっこう各社員、好みが出るというか、当然のように好きなものを使っています。
付箋、カレンダー、スマホケース、ボールペンなどなど。
それぞれが自分のこだわりのもと、気に入ったものを選んで使っている。
なんなら、それが買い揃えるときの楽しみだったりもします。
しかしPC周辺機器においては、案外そういうケースが少ない気がしていて。
もちろん会社によっては、PC周辺機器は支給品を使わなければならない、というルールもあるかもしれません。
セキュリティの問題や費用の削減など、その理由も様々あるとは思います。
ですがPC周辺機器、特にマウスやキーボードなんかは、仕事中に手に触れる回数も多く、視界に入る時間も長いわけです。
バックアップ用のハードディスクはともかく、使用頻度の高いツールのデザイン性や機能性は、使用者のモチベーションや気分に大きく影響するのはいうまでもありません。
靴や寝具はいいものを買え、という言葉もありますし、新しい傘を買うと、雨が降るのが嬉しくなったりもします。
もっと直接的な例を上げるなら、パソコンの壁紙を変えると、しばらくデスクワークが楽しくなったなんて経験、ないでしょうか?
そんなわけで、私はもっと多くの会社で、PC周辺機器が自由に選べるようになることを祈っています。
その方がほんの少しだけ、デスクワーカーの方々が幸せになれるんじゃないかと思うからです。
大袈裟?
そうかもしれませんが、でも、大切なことです。
なにせ私たちは人生の三分の一、いやもしかするともっと長い時間、仕事をしているわけですから。
道具を少し、変えてみる。小変してみる。
それだけで、ちょっとでも幸せが増えたらいいな、と思います。
今回は特に落ちもない、しがない社会人の願いの話、でした。