お久しぶりです。です。
時間が経ちました。この間、皆さんに於かれましては、連日の地震報道に心を痛め、原発の一進一退には大いに困惑されたことでしょう。そして蔓延する自粛ムードにそうだそうだと大人しくしていたら、今週に入るといや、こんなときこそ経済を回せ!という意見が出始め、それに押される世間の空気の目まぐるしい変化。被災地から遠く離れたところに住んでいたとしても、実際のところもう何がなにやら、ほとほと疲れてしまっているのではないでしょうか。
(そんな疲れも、被災者の方に比べれば些細なことなのですが)
しかし、ここであえて声を大にして言いたい。
「本当に考えるべきことを、考えられていますか?行動に移せていますか」と。
義援金とか、ボランティアの話じゃありません。
京都でも、過去に100年周期で大きな地震が来ていますが、もう170年間来ていないそうです。活断層密集地帯の上にある地震大国・日本に住む以上、どこにいても災害は決して他人事ではないわけです。特に京都は建物が密集し、また古い木造建築が多いので、危険が大きいといわれています。
そこで、先ほどの「本当に考えるべきこと」。
もし地震が起きたらまずどういう行動をとるか?
何を持って出る?
家族の集合場所は?
交通手段がなくなった場合の帰宅経路は?
連絡手段…伝言ダイヤルの使い方、親族間での利用サービスの統一。そして、携帯がだめになったとき、公衆電話を利用するための10円玉を常に財布に残すようにする。
また、わざわざ品薄の物資の買い込みせずとも、非常時に必要なものを備えておくことはできます。
クッキーやクラッカーなどの高カロリー食品を常にいくつか残しておくとか。水道水を空きビンやペットボトルに汲んでおくだけでも、あるとないとでは大違い。誤解なきよう。日本の水道水は、そのまま飲めます
(これって世界的に見たら非常にありがたく、すばらしいことです)
健康な人間なら、じっとしてれば水とクッキーだけでも2・3日は充分に持ち堪えられます。(一般的に大規模災害時、外部から支援の手が入るまでには3日程度かかるそうです。)
すると自分の体を健康に保つ努力も立派な災害対策ですね。
今回の震災は、想定外の事態が多く起こりました。
しかし、自然の力はどうせ想定を上回る…と、何も考えないのは感心できません。
想定にきりはありませんが、それでもある程度考えておけば、たとえ想定外のことが起こっても、その想定をベースに対処できます。仕事でも同じですが。
結論。
結局、自分の身を守るのは、自分自身。
目先の金儲けも大事ですが、いざというときにモノを言うのは、己の備えと体力、そして知恵です
連日テレビの前で騒ぎ立てるのも結構ですが、今回の震災を受け止め、いかに多くの教訓を得るか、それを自分の身に置き換えて「進歩」するか。それが私たちにできる、被害にあわれた方へのせめてもの報いだと思うのですが。