前々回の記事 ネットショップが追いかける『数字』 から続いています。
先日は種類の数字をパン屋を例にして見ましたが、ネットショップに置き換えるとどうなるか。
まず、セッション数。
これは、自分のところのホームページにお客様が入ってきて、いろいろ見てもらい、最後『出て行くとき』に“1”とカウントします。
そして、コンバージョン数。
こちらは、製品を購入していただき「注文完了画面」が『表示されたとき』に“1”とカウントされます。
それらの数字を元にネットショップの現在の様子を把握したり、予測を立てたりしています。
売れ筋は何か。どう陳列(表示)したら売れやすくなるか。商品をよりよく見せるために磨く(画像の質を高める)とか、古い商品を排除するために棚を掃除(販売中止品の削除)とか。
実際に通りに構えている店とやっていることは一緒ですよね。
もっと突っ込んで言うと、売れ筋を探る、売れる見せ方を考える、売れるためのアピールの方法を考える、売れる商品を見つけてくる…
そのために買う側の立場に立つ、買う側の気持ちを考える、買う側の人を知る…
買ってくれる人の目的は、嗜好は、価値観は…
そして、売れていく背景を探る、売れていく世の中の動向を見る、売れていく根拠をとらえていく。
モノが売れるための工夫や仕掛けを実行することを「marketing(マーケティング)」と言います。
これが私たちの現在の部署名です。直訳すれば「市場工作」「市場の創造」とでも言うんでしょうか。
私たちは、ネットショップのホームページを「制作」するだけの集団ではなく、直接モノを売る作業をを生業とする「販売」担当でもなく、ものの売れる仕組みを構築し、顧客を創造(by流行りのドラッカー)する使命を負った「マーケティング部」です。
そう言われてみれば大層な仕事だけど、これが本当の意味でできてる会社は少ないとも。
何かの機会で人に名刺を見せたときに「ふ~ん、カッコえぇやんww」という表面的なネタで終わらないよう(今は終わってるので)、己の中身の充実に努めていきます。でした。